マイケルの家に集まったサニー達はマイケルが開発したという修行部屋を体験しようとしていた。
その修行部屋があるという一室に入ると何もない壁にひとつのボタンがあり、マイケルがそれを押すと4人は何もない異空間に出た。

「何ここ?何もないけど。」
サニーがそう言うとマイケルはこう言った。
「このあと出てくるよ。」
マイケルがそう言うと突然ショッカーのような集団が現れた。
「みんなでこいつらを倒すんだ。」
マイケルの一言でサニー達は戦闘員達と戦い始めた。

サニー達は戦闘員を次々と撃破していき、周りは何もない状態に戻った。
しかし再び戦闘員が現れ、今度はビームを放ってきたのだった。
再び戦闘員を倒していくが、倒れた戦闘員は再び起き上がるとまた襲いかかってきた。
「しつこいわね!」
サニーはそう言うとマシンガンを全方向に発射し、再び戦闘員は倒れた。

安堵するサニーだが、マイケルは一同に油断しないよう忠告する。
すると再び戦闘員が現れたのだった。
サニーは再びマシンガンを全方向に発射するが、戦闘員はマシンガンで撃たれても全くびくともしなかった。
「ちょっとマイケル、これ一体どうなってるの?」
サニーとルージュが声を揃えて言った。
「修行を重ねることで特殊能力が使えるようになるんだ。ここで得た能力は現実世界でも使えるぞ。」
マイケルの言葉に半信半疑なサニー達だったが、戦闘員と戦ってるうちに手から白い光を発するようになっていた。
「今だ、全身に力を込めてビームを放つんだ!」
マイケルの合図でサニー達は全身に力を込めるとエネルギー波を放つ。
エネルギー波は戦闘員を飲み込むと一瞬で全滅したのだった。

「鍛錬を積めば簡単に出せるようになり、より高い威力で出すこともできる。また、使い方次第では応用も利くぞ。」
マイケルはそう言うと戦闘員を出しては戦いを繰り返し、一同は鍛錬を積んだ。

「次は様々な環境での戦いに慣れる修行だ。」
そう言うとマイケルは足元に現れたボタンを押した。

するとその瞬間強風が吹き荒れた。強風はサニーやルージュのスカートを捲り上げた。
「ちょっ、キャアアアッ!!何なのこれ?」
「ハバネロと試合で戦った時のように強風でスカートが捲れ上がっても羞恥心を捨てて戦えるようにするための修行だ。」

そして再びあの戦闘員が現れた。
サニーはスカートに気を取られそうになるもエネルギー波やビームを放ちながら戦闘員を倒していった。

その後も戦いを繰り返すうちにスカートが捲れ上がっても気を取られずに戦えるようになった。
それから灼熱、極寒等様々な状況下での戦いを続け、修行は順調に進んでいった。

それから程なく過ぎたある日、サニー達は新しくできた孤児院に慰問に訪れていた。
しかし目的は慰問だけではなかった。それは院長の元に脅迫状が届き、院内での被害の発生を食い止めて欲しいというものだった。

サニー達は院内で不審な動きがないか見回り、状況を院長に報告した。
そして院長がサニー達から少し離れた時だった。

「あいつら全然怪しんでねえな。」
職員と思しき人物が院長に話しかけた。

「ククククク、あいつら見事に騙されてやんの。俺の自作自演の脅迫状でサニーを釣り、洗脳した孤児を使ってなぶり殺し、奴らの死体を俺が消滅させようとしてるのを知らずにな。何はともあれサニーとやらを殺すことに成功すれば俺らの脅威となる邪魔はいなくなり、世界は我らのものとなる。そして、戦力になる奴だけを使って戦力にならんやつは皆殺しだ。フハハハハ。」
院長はほくそ笑みながら言った。

「院長、お主も悪よのう。」
院長と職員はそんな会話を繰り広げていた。

そんなある日、数人の少年がサニー達の前に現れるとビデオカメラを見せた。
「大変なところを見てしまったんだ。」
少年達は録画した映像を再生するとそこには驚くべき光景が映っていた。

そこには院長と職員が怪しげな会話をしており、その内容は脅迫状が院長の自作自演であること、偽の脅迫状でサニー達を釣り、孤児を洗脳してサニー達をなぶり殺しにした後院長が遺体を消すこと、洗脳した孤児を率いて世界征服を企んでいることだった。
計画の一部始終を知ったサニー達は院長の前に現れた。

「身寄りのない子供達を犯罪に利用するなんて最低ね!」
院長は詰め寄られるも全く悪びれずにこう言った。
「じゃあその証拠はどこにあるんだ?証拠がないならでっち上げで捕えるぞ!!」
「証拠ならここにあるわ!!」
少年はビデオカメラに撮された映像を再生した。

ビデオを見た院長はみるみる表情が変わってゆく。
「てめえら、ようもばらしてくれたな・・・」
院長と職員達は手を光らせると破壊光線を放った。攻撃は少年達に直撃し、即死すると再び光線を放ち遺体を消滅させた。
「これで証拠は消えたな。」
院長は悪びれることなく言うが、あまりの横暴にサニー達は怒りを爆発させた。
「なんてひどい真似を!!」
サニー達は院長達に激しい猛攻を加えた。

すると院長は笛を吹き、合図した。
笛の音とともに洗脳された子供達が現れると院長は子供達を使ってサニー達に攻撃をした。
サニー達は相手が相手なだけに手も足も出ず追い込まれてしまう。
しかしとどめの一撃を仕掛けようとした時だった。

「出来・・・ないよ・・・」
突然動きが止まる子供達。その様子に院長は驚いた。
「洗脳が解けたというのか?」

「もう院長の言いなりなんかにはならないよ!」
子供達は反旗を翻した。

すると院長達は凄まじい怒りを顕にした。
「この俺様の命令に背く奴は一人残らず殺してやる!!」
院長達は凄まじい威力の破壊光線を放った。
攻撃を避けるサニー達だったが、攻撃が止むとそこに子供達の姿はなかった。

「じゃあさっきので死んじゃったの?」
唖然とするサニー。

「ああそうだよ。逆らう奴は皆殺しだって言ったからな!!さあて役立たずの裏切り者はいなくなったことだし次は・・・」

ドゴオッ

院長が言いかけたところで手を光らせたサニーに殴り飛ばされた。
畳み掛けるようにサニーは馬乗りになると掴みかかりながらこう言った。
「貴様は人間なんかじゃない!人間の仮面を被った悪魔よ!!」
サニーは馬乗りになりながら院長に激しい攻撃を加えた。

しかし院長は必死に起き上がるとサニー達に猛攻を仕掛けた。サニー達は一転して追い込まれてしまいピンチになるが、何故か余裕の表情を崩さなかった。
窮地の中サニー達は手から光を発すると強力なエネルギー波を叩き込んだ。

院長達は次第に劣勢になり、追い込まれてゆく。

そして、サニー達が発したエネルギー波が一つになると巨大化して院長達を飲み込んだ。

ドドオオオオオオオオオン

院長達を飲み込んだエネルギー波は凄まじい威力で爆発を起こすと院長達と共に消滅した。

その後、職員のいなくなった孤児院には善意ある院長が引き継ぎ、孤児院は平穏になったそうだ。

終わり

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